アプリ広告に関しての備忘録をまとめていきます。
こちらの記事では、プロモーションの際に用いられる広告媒体をまとめます。
▼ アプリ広告の配信をはじめる前に
目次
アプリインストール広告でのメディア(媒体)状況
基本的に、アプリインストール広告においても強い広告メディアは、Webページへ遷移させるtoWeb広告とあまり変わりありません。
ただ、toWebで主力となるリスティングだとCPCに対してCPI(コストパーインストール。アプリインストール単価)が厳しめであったり、
Googleではアプリインストールの訴求においてはリスティングではなく別プロダクトを推奨されているため主要でなかったりと、当たり前が少し違っていたりします。
そのため、少しだけ頭を切り替える必要があります。
前置きはこの辺にして早速。アプリインストール広告での主力どころはこの辺り。
- Googleアプリキャンペーン(GAC、旧UAC)
- AppleSearchAds
- SmartNews
- 海外系DSP(CPI固定 / ノンインセン)
Googleアプリキャンペーン、AppleSearchAdsや海外系のDSPはアプリ特有になりますが、
Facebook、Twitter、SmartNewsはtoWeb同様です!それぞれ簡単に解説していきます!
Googleアプリキャンペーン|GAC(旧GoogleUAC)
アプリインストール広告の媒体毎の広告配信規模は世界で、
- Googleアプリキャンペーン
の2強です。
Googleアプリキャンペーン(以下、アプリキャンペーン)の特徴は下記
- 検索(SEM)、ディスプレイ(GDN)、動画(Youtube面)に配信が出せる。
- 媒体の最適化が命。クリエイティブは大事だが、細かい入札調整はあまり求められない。
- 運用工数が少ない。
入稿したクリエイティブでアプリキャンペーン側が自動的に配信。
Firebase、もしくはadjustやAppsFlyerといった広告効果計測SDKからユーザーのイベントデータをアプリキャンペーンに送付。
コンバージョンしたデータから機械学習を行い、より効率的なユーザー獲得を目指していくものとなります。
キャンペーンの作成や入稿の工数が少なく、且つパフォーマンスも出しやすい媒体のため、
アプリインストール広告のプロモーションを行う際はマストで抑えるべき媒体です。
Googleアプリキャンペーンと並び世界的に強い広告媒体。
配信の思想もGoogleアプリキャンペーンと似ており、ユーザー情報を元に最適化し、
機械学習により効果を改善していく媒体となります。主には、
過去コンバージョンしたユーザーに、Facebook側が似ていると判断したユーザーに広告配信を行う。
ことで、他の媒体とは少し違った広告配信が可能です。
年齢や地域も細かく切れ、且つその精度が高いので、最も細かくユーザーの狙い撃ちができる媒体でもあります。
配信の仕方や入札設定にもよるのですが、Facebookでの広告配信は効果が良いため入札が厳しくなることも多いです。
そのため、CPIは少し高めだが、その後の転換率やアプリの継続率が良い。といった効果になることも多いように感じます。
※広告の疲弊が早く、CTRの低下も良く見られる減少のため、クリエイティブの差し替えはある程度頻繁に。
また、Instagramやストーリーズにも同時に配信することができます。
直近ではInstagramの方がFacebookよりもアクティブユーザーが増えてきているので、
Instagram面の方が効果が良くなることもあるため、Facebook面との配信バランスは運用者の手腕が問われます。
AppleSearchAds
ASAやSAと呼ばれる媒体。AppleなのでiOSのみです!
日本でのプロダクトローンチが2018年8月からのため、まだまだ新興のプロダクトです。
端的に言うと、AppStoreに於けるリスティング広告です。
リスティングなだけにシンプルに入冊単価が広告配信に反映されます。
- Basic
- Advanced
の2メニューがあります。
Basic
BasicはCPI単価を設定し配信します。お手軽ではありますが、
adjustやAppsFlyerといった広告効果計測SDKとの連係ができないため、他媒体との効果比較が行いづらいです。
Advanced
AdvancedはCPT(コストパータップ)の単価でキーワード別に調整を行っていきます。
キーワード毎に細かいチューニングが可能なため、運用者次第ではBasicより大幅な効果改善が可能です。
こちらは、広告効果計測SDKとの連係が可能なため、他媒体と効果を比較することができ、
広告予算を媒体毎に適切に配分していくことが可能となります。
Twitterのフィード面に表示される広告。
ゲーム系の広告プロモーションだと、ものすごく重宝される媒体ですね!
こちらは、GoogleやFacebookと少し異なり、
媒体側で最適化をかけてくれるというよりは、
- ハンドル(特定のハンドルをフォローしている / フォローされている)
- キーワード(特定のキーワードをツイートしている / もしくはそのツイートに反応している)
でターゲティングを行ない、効果の良い方に調整していく必要があります。
特徴としては、RTや、いいねされた広告だと、反応してもCPCがかからないため、
極力RTやいいねされるものを広告で配信できると効果改善が見込めます。
そのため、バズりがある広告を配信できると、想像以上に効果が良いこともよくあります。
SmartNews
SmartNews内に配信する広告。SmartNewsのアプリインストール数がグングンと伸びているため、
それに併せて規模も大きくなってきています。
経済や、テクノロジーといった、ニュースのカテゴリ別で広告を出すことが可能なため、
ユーザーの興味関心に沿った広告配信を行えます。
また、Facebookと同様、
過去コンバージョンしたユーザーに、SmartNews側が似ていると判断したユーザーに広告配信(類似拡張|LAL)を行う。
といったことも可能です。また、直近では既にこちらが主流かなと思います。
運用調整もカテゴリやKWターゲティングで配信を行い、CVが溜まってきたら類似拡張配信に移行していく流れだとスムーズです!
海外DSP(CPI固定 / ノンインセン)
海外初で、CPI固定で配信できるDSPが近年ものすごく増えてきています。
CPI固定のため、1インストールあたりxx円で広告配信を握れるため、
インストール単価に対してのリスクが無いことが特徴です。
- AppLIft
- ironSource
- taptica
- persona.Ly …
種類としては数十以上にも登るため、一部のみの掲載とさせていただきます。
特徴としましては、
上述しておりますが、
Web広告はCPCの単価を設定して配信(入札)する事が多いのですがそれに対してCPI固定がメインとなります。
また、配信先が膨大となるため配信先の広告枠毎の数値管理ができず、アドフラウド(不正広告)が発生することも無きにしもあらずです。
低単価で且つハイボリュームでユーザー獲得できるものの、
アドフラウドリスクと戦うことも必要なため、一定の工数はかかるかなといった印象です。
とは言え、フラウドを発生させないよう各媒体が開発も進めていますし、
こういったDSPを束ねて、フラウドを防ぐためのプラットフォームもあったりしますので、
そういったものと活用して配信をすることによりパフォーマンスを改善していくことは勿論可能です!
※広告効果計測SDKで細く見ていくこともできますが工数がかかるため、可能な範囲で専門の担当者をつけた方が良いです。リソースがなければ外部コンサル等
このあたりのサポートも勿論やってますので、ニーズがあれば是非TwitterのDMへ!フランクにどんな感じか〜等の相談もお待ちしてます!
アプリ広告における広告媒体毎の立ち位置
すごく抽象的ですが、媒体毎にCPI単価と質は下記のようなイメージです。
傾向値程度に見ていただければと。(あくまで個人的な主観です)
※大前提として商材によって大きく変わります。
※広告配信規模や、サービスのフェーズに寄っても大きく変わります。
広告媒体選定のまとめ
プロモーション状況にもよりますが、下記の考えかたを基本に置くと、成果に繋げやすいです。
- Googleアプリキャンペーンはマストで抑える。
- Facebook / AppleSearchAds は優先的に実施。
- Twitter、SmartNewsは商材とのシナジーが強そうであれば優先的に実施。
- ボリューム感が欲しいであったり、他媒体のCPI感に課題がある場合は海外系DSPを実施。
媒体毎のより詳細なお話しはまたどこかで。
質問やお困り毎、もしくは気になる点がありましたら TwitterのDMへ!
インハウスマーケターの方や代理店の方、お気軽に情報交換しましょう!ライトなご相談からお仕事依頼までなんでもお待ちしております〜!
それでは、読んでいただきありがとうございました!